法政大学第二中学校の4教科対策

【国語】

言語要素1題、長文2題(論理的文章と文学的文章)という構成。言語要素の大問1だけで30点の

配点があるので、漢字の書き取り・読み以外に、ことわざ、敬語、外来語など幅広く仕上げて

おきたい。大問2、3の長文は出題傾向が偏る。一方は記号選択から抜き出し、記述と多彩に富む

が、もう一方は記号選択の問題が中心となっている。各文章は4,000字程度のものが多いので

読解そのものには時間をあまりかけず、記述と文章が長めの選択問題に注力したい。長文問題の

中にも言語要素の問題が入ることがあるので、早いうちから新出の言葉は意味を確認しておき

知識を貯めておきたい。本校の受験は女子の定員が男子の半分以下で女子の競争倍率が高めになる

ので、特に女子は知識の取りこぼしに注意したい。国語の総合力が高い男子は他と差をつける

チャンスが大きい。

 

【算数】

50分で20問、1問すべて5点という配点はほぼ定番。一部に途中式や考え方を書く問題が見られる。

大問1は計算問題、工夫する計算、単位換算、逆算。難解な問題は見られないので、ここでの失点

は避けたい。大問2が一行題、大問3以降が応用問題と続く。出題分野で特徴的なのは濃度の問題

の出題頻度が高いこと。特珠算からの出題は少な目。速さ、図形、規則性、場合の数などは発展

問題で何問かは得点しておきたい。国語と比較しても受験者平均と合格者平均の差が大きく、

苦手分野をなくす+得意分野を複数作っておくのが合格点への道である。もちろん素早く正確な

計算能力は必須で、一行題と共に日々の演習は欠かさず行いたい。

 

【社会】

本校の社会の特徴は大問と小問の多さ。40分で50問近い小問をこなすだけのスピード感、時事を

含むいろいろな分野からの出題に対応できる知識の幅広さが求められる。一部の問題にやや細かい

知識の正確さを求められるものの、まずは地理・歴史・公民ともに基本的な知識を固めて60%の

正答率を目指そう。漢字指定での問題も少なくないので、人名や出来事、憲法条文のキーワード

などは正確に書けるようにしておきたい。加えて地形図の読み取り、主要な時事問題の把握、

記述の練習で上積みを狙いたい。国語算数と比べて4:3が本校の理科社会の配点なので、受験生

が後回しにしがちな世界情勢、時事を含め、早い段階で知識のアウトプットができるようにして

おきたい。

 

 

【理科】

40分で大問が6~7程度の出題は落ち着いて考えられるレベル。計算問題はそれ程多くは無く、

実験・観察による記号選択問題を丁寧にこなして得点したい。また時事問題では特徴的な語句を

書かせる問題が定番なので、時事問題集は1冊仕上げておこう。各分野で基本的事項をまんべん

なく復習して苦手分野をなくす学習が求められるが、点差のつきにくい出題だけに、大幅な失点

は避けたいところである。